サターン・最優秀SF映画賞【2010年代の全ノミネート&受賞歴リスト】
こんにちは、Aoringoです。
この記事では、アメリカで毎年発表されているファンタジー、ホラー、およびSFの映画やテレビ番組に焦点を当てたアメリカの映画アワード、【サターン賞】のうち、前年に公開されたSF映画のうち優秀だった作品に贈られる【最優秀SF映画賞】の2010年から2019年までの受賞結果をまとめています。
サターン賞とは?
サターン賞(Saturn Awards)は、ファンタジー、ホラー、およびSFの映画やテレビ番組に焦点を当てたアメリカの映画アワード。1973年に設立され、会員の投票によって受賞が決定。会員には、スティーブン・スピルバーグ、ジェームズ・キャメロンをはじめ、名だたる監督やテレビ人が名を連ねています。
第37回(2010)
受賞&ノミネート作品 |
---|
インセプション |
ヒア アフター |
アイアンマン2 |
わたしを離さないで |
スプライス |
トロン:レガシー |
第37回のサターン賞最優秀SF映画賞を受賞したのは、クリストファー・ノーラン監督の『インセプション』(原題:Inception)でした。
「インセプション」は、夢の中で他人の心にアイデアや情報を植えつけるという極秘のスキルを持つ主人公、ドム(ドミニク)・コブをレオナルド・ディカプリオが演じました。彼は大きな依頼を受け、ターゲットの心にアイデアを植えつける「インセプション」と呼ばれる非常に困難で危険な任務に挑みます。複雑な設定とプロットが洗練された脚本、SFとサスペンスの要素が巧みな作品です。
第38回(2011)
受賞&ノミネート作品 |
---|
猿の惑星:創世記(ジェネシス) |
アジャストメント |
キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー |
リミットレス |
SUPER 8/スーパーエイト |
X-MEN:ファースト・ジェネレーション |
第38回サターン賞の最優秀SF映画賞を受賞したのは、ルパート・ワイアット監督の『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』(原題:Rise of the Planet of the Apes)でした。
この作品は、これまでの『猿の惑星』シリーズの前日譚を描いています。ストーリーは、ジェームズ・フランコ演じる科学者ウィル・ロッドマン博士が、チンパンジーで新薬をテストすることでアルツハイマー病の治療法の可能性を探るというもの。
薬によって目覚ましい知能と認知能力の発達を示すシーザーでしたが、彼は飼育と虐待に疑問を持ち始め、遺伝子操作によって強化された類人猿たちを率いて、人間の捕獲者たちに反乱を起こします。視覚効果と、モーションキャプチャーでシーザーを演じたアンディ・サーキスの演技が高い評価を受けました。
第39回(2012)
受賞&ノミネート作品 |
---|
アベンジャーズ |
クロニクル |
クラウド アトラス |
ハンガー・ゲーム |
LOOPER/ルーパー |
プロメテウス |
第39回サターン賞の最優秀SF映画賞を受賞したのは、ジョス・ウェドン監督の『アベンジャーズ』(原題:The Avengers)でした。アベンジャーズは、マーベル・コミックの人気ヒーローたちがチームを結成して悪と戦うもので、アメコミファンには大きな昂奮と感動を与えた企画でした。
登場するヒーローは、アイアンマン(演:ロバート・ダウニー・Jr)、キャプテン・アメリカ(演:スティーブ・ロジャース)、ハルク(演:マーク・ラファロ)、ソー(演クリス・ヘムズワー)、ブラック・ウィドウ(演:スカーレット・ヨハンソン)、ホークアイ(演:ジェレミー・レナー)など。
派手なアクションやファンが喜ぶユーモアがちりばめられ、商業的にも大成功をおさめた『アベンジャーズ』はMCUの確固たる人気の幕開けともなり、数々の続編やスピンオフ作品へとつながりました。
第40回(2013)
受賞&ノミネート作品 |
---|
ゼロ・グラビティ |
エンダーのゲーム |
ハンガー・ゲーム2 |
パシフィック・リム |
リディック:ギャラクシー・バトル |
スター・トレック イントゥ・ダークネス |
第40回サターン賞の最優秀SF映画賞を受賞したのは、アルフォンソ・キュアロン監督の『ゼロ・グラビティ』(原題:Gravity)でした。この作品は、SFスリラーで、主演のサンドラ・ブロックは医療エンジニアのライアン・ストーン博士を、ジョージ・クルーニーはベテラン宇宙飛行士のマット・コワルスキーを演じています。
ミッションに立ち向かう登場人物たちが、容赦ない真空の宇宙空間で命がけの試練に次々と立ち向かい地球に戻る道を探そうとする物語です。革新的な3D技術の使用で息をのむような映像が話題となりました。高い評価がなされ、複数のアカデミー賞も受賞しています。
第41回(2014)
受賞&ノミネート作品 |
---|
インターステラー |
猿の惑星:新世紀(ライジング) |
オール・ユー・ニード・イズ・キル |
GODZILLA ゴジラ |
ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス |
ゼロの未来 |
第41回サターン賞の最優秀SF映画賞を受賞したのは、クリストファー・ノーラン監督の『インターステラー』(原題:Interstellar)でした。
環境崩壊と食糧不足に苦しむ近未来の地球が舞台です。マシュー・マコノヒー演じる主人公クーパーは、元NASAのパイロットでエンジニアから農家に転身しましたが、地球の危機を受けて、土星近くのワームホールを通過して人類が居住可能な新しい惑星を探すミッションに参加することになります。
愛、時間、人類の存続というテーマを、最先端の科学理論の枠組みの中で探求した『インターステラー』は、見事な視覚効果と示唆に富む脚本で、複雑かつ視覚的に魅了するSF大作となっています。理論物理学者のキップ・ソーンが、この映画の科学的妥当性を保証するためにコンサルタントを務めたことも話題になりました。
第42回(2015)
受賞&ノミネート作品 |
---|
スター・ウォーズ/フォースの覚醒 |
エクス・マキナ |
ジュラシック・ワールド |
マッドマックス 怒りのデス・ロード |
オデッセイ |
ターミネーター:新起動/ジェニシス |
第42回サターン賞の最優秀SF映画賞を受賞したのは、J・J・エイブラムス監督の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(原題:Star Wars: The Force Awakens)でした。『スター・ウォーズ』シリーズの第7弾で、『ジェダイの帰還』から30年後の世界を描いています。
アダム・ドライバー演じるカイロ・レンという新たな悪役が登場し、レイアはレジスタンスを率いる将軍として再登場。他にもハン・ソロ(ハリソン・フォード)やチューバッカ(ピーター・メイヒュー)といった懐かしいキャラクターも登場します。
ディズニー傘下となって初のスターウォーズ作品は、壮大な作品だけに賛否が分かれる結果となりましたが、結果的に再出発として成功を収めたといえます。
STAR WARS好きの私からみても、ディズニー傘下後のエピソード7~9は非常に面白くて、新旧の要素を見事に融合させた最高の作品たちといえます。
第43回(2016)
受賞&ノミネート作品 |
---|
ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー |
メッセージ |
インデペンデンス・デイ:リサージェンス |
ミッドナイト・スペシャル |
パッセンジャー |
スター・トレック BEYOND |
第43回サターン賞の最優秀SF映画賞を受賞したのは、ギャレス・エドワーズ監督の『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(原題:Rogue One: A Star Wars Story)でした。この作品は、スターウォーズep.4の前日譚にあたり、デス・スターの設計図を入手する過程が描かれており、スターウォーズのメイン作品群とは完全に独立しています。
「ローグ・ワン』は、よりダークで戦争に焦点を当てた作品であり、『スター・ウォーズ』シリーズの世界において名もなき戦士や人々の勇気と犠牲を知ることができます。
マッツ・ミケルセンが博士役で登場します♡
第44回(2017)
受賞&ノミネート作品 |
---|
ブレードランナー 2049 |
エイリアン:コヴェナント |
ライフ |
スター・ウォーズ/最後のジェダイ |
ヴァレリアン 千の惑星の救世主 |
猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー) |
第44回サターン賞の最優秀SF映画賞を受賞したのは、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の『ブレードランナー 2049』(原題:Blade Runner 2049)で、1982年の名作 『ブレードランナー 』の続編にあたります。
新しいブレードランナーであるライアン・ゴズリング演じる主人公K(ジョー)が、年老いた不正なレプリカントを狩り引退させる任務を担う中で、長い間埋もれていたある秘密を偶然発見します。この発見をきっかけに、彼は数十年間行方不明だった元ブレードランナーのリック・デッカード(ハリソン・フォード)を探す旅に出るという物語。
前作のような商業的成功には至らなかったものの、見事な視覚効果、雰囲気のある世界観、そして記憶、アイデンティティ、テクノロジーの進歩がもたらす結果といったテーマを掘り下げ批評家から高い評価を得ました。
第45回(2018/2019)
受賞&ノミネート作品 |
---|
レディ・プレイヤー1 |
アリータ:バトル・エンジェル |
バンブルビー |
ジュラシック・ワールド 炎の王国 |
ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー |
ホワイト・ボイス |
アップグレード |
第45回サターン賞の最優秀SF映画賞を受賞したのは、スティーヴン・スピルバーグ監督の『レディ・プレイヤー1』(原題:Ready Player One)でした。この作品は、アーネスト・クラインの同名小説を原作とし、OASISと呼ばれる仮想現実の世界に没入することで、人々が厳しい現実から逃避するディストピア的未来が舞台となっています。
この映画はポップカルチャーの祭典であり、ビデオゲームや映画などの人気キャラクターの姿をしたアバターが多数登場し、そのサブカルチャーが好きな人々にとっては発見と驚き、感動の連続が待ち受けています。(もちろん、私も興奮しました!)
アクション、青春アドベンチャー、ノスタルジックをテンポのよい物語に融合させ、スティーブン・スピルバーグという大御所監督の遊び心と探求心を改めて感じることができます。
おもちゃ箱をひっくり返したように、登場するキャラクターが多すぎて発見するために何度も見直しました!日本のキャラも多いのでテンションあがります。
第46回(2019/2020)
受賞&ノミネート作品 |
---|
スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け |
アド・アストラ |
ジェミニマン |
ルーシー・イン・ザ・スカイ |
TENET テネット |
ターミネーター ニュー・フェイト |
第46回サターン賞の最優秀SF映画賞を受賞したのは、J・J・エイブラムス監督の『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(原題:Star Wars: The Rise of Skywalker)で、スターウォーズエピソード全9作のファイナルを飾る作品です。
本作では、主人公レイの生い立ちとフォースとのつながり、そしてジェダイとシスの究極の対決について、さらにはスカイウォーカー家の遺産にも触れており、スターウォーズのことを知るために重要な作品といえます。
その他のサターンアワード受賞に関する記事
この記事では、コミックが原作となっている映画に贈られる【最優秀SF映画賞】の2010年から2019年までの受賞結果をご紹介しました。同じ賞の他の年代も記事にしています。
当ブログではおすすめVODの最新情報やおすすめ作品、管理人の映画レビューなどをマイペースにお届けしています。
Twitterでは最新記事のお知らせや映画のことを呟いてます。フォローお待ちしています。
ホラー&クライム系専門ブログ
ホラー好きな方はこちらも遊びにきてね。