SF・アクション
PR

サターン・最優秀SF映画賞【1970年代の全ノミネート&受賞歴リスト】

サターン・最優秀SF映画賞【1970年代の全ノミネート&受賞歴リスト】
Aoringo
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

こんにちは、Aoringoです。

この記事では、アメリカで毎年発表されているファンタジー、ホラー、およびSFの映画やテレビ番組に焦点を当てたアメリカの映画アワード、【サターン賞】のうち、前年に公開されたSF映画のうち優秀だった作品に贈られる【最優秀SF映画賞】の1972年から1979年までの受賞結果をまとめています。

Disney+

サターン賞とは?

サターン賞(Saturn Awards)は、ファンタジー、ホラー、およびSFの映画やテレビ番組に焦点を当てたアメリカの映画アワード。1973年に設立され、会員の投票によって受賞が決定。会員には、スティーブン・スピルバーグ、ジェームズ・キャメロンをはじめ、名だたる監督やテレビ人が名を連ねています。

サターン・最優秀SF映画賞

1970年代の受賞&ノミネート作品

サターン・最優秀SF映画賞

第1回(1972)

サターン・最優秀SF映画賞 第1回受賞&ノミネート作品
受賞&ノミネート作品
スローターハウス5
第1回目は受賞作品のみで、ノミネートはありませんでした。

記念すべき第1回サターン賞最優秀SF映画賞を受賞したのは、ジョージ・ロイ・ヒル監督による『スローターハウス5』(原題:Slaughterhouse-Five)でした。この作品は、カート・ヴォネガットの同名小説が原作になっています。

物語は、第二次世界大戦中の兵士ビリー・ピルグリム(演:マイケル・サックス)が兵士として過ごした時間、ドイツ軍に捕らえられた時間、そして悪名高いドイツのドレスデン爆撃など、戦争中の彼の体験を追っているものとなっています。

その中で、ビリーは時間と存在の本質を教えてくれる異星人トラルファマドール族に出会い、自分の人生を直線的でない方法で見るようになっていきます。

『スローターハウス5』は、戦争が個人に与える影響と運命論の概念を描き、SF、反戦感情、風刺の要素を融合させ、紛争の結果についてのユニークな捉え方をしています。戦争の悲惨さを考察すると同時に、型破りな主人公を描いています。

サターン・最優秀SF映画賞

第2回(1973)

サターン・最優秀SF映画賞 第2回受賞&ノミネート作品
受賞&ノミネート作品
ソイレント・グリーン
最後の猿の惑星
悪魔のエイリアン
イルカの日
深海征服
スリーパー
怪奇!吸血人間スネーク
ウエストワールド

第2回サターン賞最優秀SF映画賞を受賞したのは、リチャード・フライシャー監督の社会派SF映画『ソイレント・グリーン』(原題:Soylent Green)でした。この作品は、ハリー・ハリソンのSF小説『メイク・ルーム』が原作となっています。

1973年に製作されたこの映画が描く物語の舞台は、2022年の未来。そこでは、人口過剰、公害、食糧不足によって殺伐とした貧困社会が広がっており、人々は”ソイレント・グリーン”と呼ばれる謎の原料でできたプラスチックの板のような食料を食べて暮らしています。

刑事フランク・ソーン(チャールトン・ヘストン)は、ソイレント・グリーンを製造するソイレント・コーポレーションに関係する富豪の殺人事件を捜査するうちに、企業に隠された暗い秘密を発見し、衝撃と恐怖を与えるストーリーとなっています。

アオリンゴ
アオリンゴ

『ソイレント・グリーン』のレビュー記事はこちら

サターン・最優秀SF映画賞

第3回(1974/1975)

サターン・最優秀SF映画賞 第3回受賞&ノミネート作品
受賞&ノミネート作品
ローラーボール
少年と犬
ステップフォード・ワイフ

第3回サターン賞最優秀SF映画賞を受賞したのは、ノーマン・ジュイソン監督のSFスポーツ映画『ローラーボール』(原題:Rollerball)でした。

ストーリーは、とある企業が国家にとってかわったディストピア未来。そこで最も人気があり暴力的なスポーツ”ローラーボール”のついて描いています。

ヒューストン・ローラーボール・チームのスター選手ジョナサン・E(ジェームズ・カーン)は、企業のリーダーたちやゲームの抑圧的なルールに反抗することによって危険に直面しながら、ローラーボールの真の目的について答えを探求していきます。

この映画は、未来社会における企業の役割と、個人主義の抑圧に対する社会的な批評として知られており、暴力的でアクション満載のローラーボールの試合も話題になりました。

サターン・最優秀SF映画賞

第4回(1976)

サターン・最優秀SF映画賞 第4回受賞&ノミネート作品
受賞&ノミネート作品
2300年未来への旅
エンブリヨ
未来世界
ディーモン/悪魔の受精卵/神が殺せと云った
地球に落ちて来た男
ネットワーク
惑星ソラリス

第4回サターン賞最優秀SF映画賞を受賞したのは、ウィリアム・F・ノーランとジョージ・クレイトン・ジョンソンによる1967年の同名小説を基に、マイケル・アンダーソンが監督した『2300年未来への旅(原題:Logan’s Run)』でした。

物語の舞台は、享楽的で一見完璧な生活を送っているように見えて実は年齢差別のある世界。人々はドーム型の都市に住み、悠々自適の生活を楽しむことが許されていますが、30歳を迎えると必ず「カルーセル」と呼ばれる儀式に参加しなければならないと徹底されています。

しかし、その儀式に参加することを拒否するため30歳の誕生日を迎える前に街から脱出しようとする”ランナー “と呼ばれる集団が彼らを抹殺しようとする追手から逃げる様子などを描いており、SFジャンルの古典のひとつとして知られています。

サターン・最優秀SF映画賞

第5回(1977)

サターン・最優秀SF映画賞 第5回受賞&ノミネート作品
受賞&ノミネート作品
スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望
未知との遭遇
デモン・シード
ドクター・モローの島
合衆国最後の日

第5回サターン賞最優秀SF映画賞を受賞したのは、ジョージ・ルーカス監督のスターウォーズ第一作目『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』でした。

農家の少年ルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)が、レイア姫(キャリー・フィッシャー)、ハン・ソロ(ハリソン・フォード)たちと共に、悪の帝国軍に立ち向かうべく成長し旅をする物語です。

『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』は、その画期的な特殊効果で映画製作の世界に革命をもたらし、文化現象となりました。映画史上最も人気があり、不朽の名作フランチャイズの1つとなり、2023年の現在に至るまで関連作品の新作が発表され続けています。

サターン・最優秀SF映画賞

第6回(1978)

サターン・最優秀SF映画賞 第6回受賞&ノミネート作品
受賞&ノミネート作品
スーパーマン
ブラジルから来た少年
カプリコン・1
スペースキャット
SF/ボディ・スナッチャー

第6回サターン賞最優秀SF映画賞を受賞したのは、リチャード・ドナー監督によるSFヒーロー映画『スーパーマン』で、DCコミックスのキャラクターであるスーパーマンを映画化した初の大作でした。

スーパーマン(クリストファー・リーヴ)の起源と、彼が破滅的な惑星クリプトンから地球の象徴的なスーパーヒーローになるまでの旅を描いています。スーパーマンは正義のために戦い、悪役レックス・ルーサー(ジーン・ハックマン)をはじめとするさまざまな脅威から地球を守るため、その並外れた能力を駆使します。さらに、彼の二重人格やロイス・レイン(マーゴット・キダー)とのロマンスも描かれています。

映画『スーパーマン』は、スーパーヒーローに生命を吹き込んだ画期的な特殊効果と、記憶に残る演技、そして象徴的なジョン・ウィリアムズの音楽で称賛され、スーパーヒーローというジャンルの古典とされ、その後のスーパーヒーロー映画界に大きな影響を与えました。

サターン・最優秀SF映画賞

第7回(1979)

サターン・最優秀SF映画賞 第7回受賞&ノミネート作品
受賞&ノミネート作品
エイリアン
ブラックホール
007/ムーンレイカー
スター・トレック
タイム・アフター・タイム

第7回サターン賞最優秀SF映画賞を受賞したのは、リドリー・スコット監督のSFホラー映画『エイリアン』でした。未来の民間宇宙船ノストロモ号で、乗組員たちが地球外生命体である恐ろしいエイリアンと遭遇する様子を描いています。

彼らはエイリアンの卵の巣を発見し、それを知らず知らずのうちに宇宙船に持ち帰ってしまいます。エイリアンは成長し、次々に乗組員を襲っていき、映画は密閉空間の宇宙船という緊迫した閉所恐怖のサバイバルへと発展していきます。

映画『エイリアン』は、そのサスペンスフルな雰囲気、H.R.ギーガーによる革新的なクリーチャーデザイン、そしてリプリーの象徴的なキャラクターで賞賛され、SFとホラーの両ジャンルの古典として今なお親しまれています。

まとめ

いかがだったでしょうか?サターン賞が創設された第1回目から1970年代のノミネート&受賞作品をご紹介しましたが、今なお名作として語り継がれる『スターウォーズ』や『エイリアン』などもありましたね。

また、当時は未来の世界だったけれど今や現実世界となっている2023年の現代。当時の描かれ方と現実世界を見比べてみるのもとても面白いと思います(^^)/

その他のサターンアワード受賞に関する記事

この記事では、コミックが原作となっている映画に贈られる【最優秀SF映画賞】の1972年から1979年までの受賞結果をご紹介しました。同じ賞の他の年代も記事にしています。

About this blog

CinemaLoveについて

当ブログではおすすめVODの最新情報おすすめ作品、管理人の映画レビューなどをマイペースにお届けしています。

Twitterでは最新記事のお知らせや映画のことを呟いてます。フォローお待ちしています。

ホラー&クライム系専門ブログ
ホラー好きな方はこちらも遊びにきてね。

アオリンゴのホラー映画研究所
ABOUT ME
アオリンゴ
アオリンゴ
映画好き会社員
年間50~300本の映画やドラマを観てます。VODサービス情報やマイペースにレビューを書いてるの個人ブログです。
記事URLをコピーしました