サターン・最優秀SF映画賞【1980年代の全ノミネート&受賞歴リスト】
こんにちは、Aoringoです。
この記事では、アメリカで毎年発表されているファンタジー、ホラー、およびSFの映画やテレビ番組に焦点を当てたアメリカの映画アワード、【サターン賞】のうち、前年に公開されたSF映画のうち優秀だった作品に贈られる【最優秀SF映画賞】の1980年から1990年までの受賞結果をまとめています。
サターン賞とは?
サターン賞(Saturn Awards)は、ファンタジー、ホラー、およびSFの映画やテレビ番組に焦点を当てたアメリカの映画アワード。1973年に設立され、会員の投票によって受賞が決定。会員には、スティーブン・スピルバーグ、ジェームズ・キャメロンをはじめ、名だたる監督やテレビ人が名を連ねています。
第8回(1980)
受賞&ノミネート作品 |
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スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲 |
アルタード・ステーツ/未知への挑戦 |
宇宙の7人 |
ファイナル・カウントダウン |
フラッシュ・ゴードン |
第8回サターン賞最優秀SF映画賞を受賞したのは、製作総指揮ジョージ・ルーカス、アーヴィン・カーシュナー監督の『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』(原題:The Empire Strikes Back)でした。
こちらは、スターウォーズ第2作目にあたり、自分の使命を知ったルークがジェダイになるためマスター・ヨーダの元で修行をし、暗黒の力を持つダース・ベイダーと対決するほか、ハン・ソロとレイアの恋愛関係も描かれています。
前作よりもダークで成熟したトーンの本作はより高い評価を得ており、映画史上最も偉大な続編の一つともされているそうです。
第9回(1981)
受賞&ノミネート作品 |
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スーパーマン II/冒険篇 |
ニューヨーク1997 |
ハートビープス/恋するロボットたち |
ヘヴィメタル/ヘビー・メタル |
アウトランド |
第9回サターン賞最優秀SF映画賞を受賞したのは、リチャード・レスター監督の『スーパーマン II/冒険篇』(原題:Superman II)で、クリプトン星の最後の息子であるスーパーマンの物語の続編です。
本作では、ロイスと一緒になるためスーパーマンの力を手放すことにした彼の選択と結末を描いています。力を手放すと決めたスーパーマンでしたが、クリプトン人の犯罪者たちが地球に大混乱をもたらす中で、自分と向き合った彼は最終的に悪党に立ち向かうべく力を取り戻します。
壮大なアクションと、ロマンスの行方だけでなく、道徳的ジレンマも描いた本作は古典的なヒーロー映画として今もなお親しまれています。
第10回(1982)
受賞&ノミネート作品 |
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E.T. |
ブレードランナー |
真夜中の極秘実験 |
スター・トレック2/カーンの逆襲 |
トロン |
第10回サターン賞最優秀SF映画賞を受賞したのは、スティーブン・スピルバーグ監督の大ヒットSF映画『E.T.』(原題:E.T. the Extra-Terrestrial)でした。
地球に取り残された宇宙人E.Tと、少年エリオットと仲間の少年たちとの深い絆を描き感動と驚きを与えた、説明不要の名作映画です。彼らは、E.Tを捕まえようとする政府と危険から身を守りながら、E.Tが仲間と再会するために手助けをしました。
『E.T』は、子ども時代の無邪気な経験、友情の力、驚きと冒険の魅力を描き、映画史においても最も象徴的で愛される映画のひとつとしてあらゆる国や年齢のファンを今もなお魅了しています。
第11回(1983)
受賞&ノミネート作品 |
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スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還 |
ブルーサンダー |
ブレインストーム |
ストレンジ・インベーダーズ |
ウォー・ゲーム |
第11回サターン賞最優秀SF映画賞を受賞したのは、製作総指揮ジョージ・ルーカス、リチャード・マーカンド監督の『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』(原題:Return of the Jedi)です。本作は、スターウォーズシリーズ第3作目にあたり、ルーク・スカイウォーカーが主役として活躍する初期3部作の完結編となります。
レイア。ハン・ソロ率いる反乱軍は邪悪な帝国軍に最後の攻撃を仕掛け、ルークはいよいよダース・ベイダー将軍に立ち向かうことになります。
本作は初期3部作のファイナルを飾るにふさわしく、反乱軍と帝国軍の様々な登場人物&キャラクターたちがそれぞれに活躍する壮大なバトルと成長、そして感動的なクライマックスで知られ、今もなお壮大なスターウォーズユニバースにおいて象徴的な作品として愛されています。
本作に登場するテディ・ベアのような可愛い生き物、森の月のイウォークがかわいいですよね♡
第12回(1984)
受賞&ノミネート作品 |
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ターミネーター |
砂の惑星 |
スター・トレック3/ミスター・スポックを探せ! |
スターマン/愛・宇宙はるかに |
2010: The Year We Make Contact |
第12回サターン賞最優秀SF映画賞を受賞したのは、ジェームズ・キャメロン監督のSFアクション映画『ターミネーター』(原題:The Terminator)でした。
未来のでは、人工知能を持つ機械たちが世界を支配し、人類を滅亡させようとしていました。その未来を変えるために過去に送り込まれたターミネーターや兵士たちの闘いを描いています。
映画『ターミネーター』は、SF、アクションだけでなく、サスペンス要素の融合も素晴らしく、大ヒットしただけでなく、もはや現代におけるSFジャンルの古典として語り継がれてもいるそうです。
第13回(1985)
受賞&ノミネート作品 |
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バック・トゥ・ザ・フューチャー |
コクーン |
第5惑星 |
マッドマックス/サンダードーム |
007/美しき獲物たち |
第13回サターン賞最優秀SF映画賞を受賞したのは、ロバート・ゼメキス監督の『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(原題:Back to the Future)でした。
風変わりな友人ドク・ブラウン(クリストファー・ロイド)が発明したタイムトラベル・デロリアンによって、誤って30年前の過去に飛ばされてしまった少年、マーティ・マクフライ(マイケル・J・フォックス)の冒険を描いています。
タイムトラベルの巧みなパラドックス、ユーモア、印象的なキャラクターが賞賛され、大ヒット、ポップカルチャー現象となりSF映画の象徴的な作品として知られています。
タイムトラベルカーのデロリアンは今でも展示会などでは大人気!子供の頃はワクワクしながら何度も観たのを思い出します。
第14回(1986)
受賞&ノミネート作品 |
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エイリアン2 |
ナビゲイター |
ペギー・スーの結婚 |
ショート・サーキット |
故郷(ふるさと)への長い道/スター・トレック4 |
第14回サターン賞最優秀SF映画賞を受賞したのは、ジェームズ・キャメロン監督の『エイリアン2』(原題:Aliens)でした。前作で凶暴な地球外生物と遭遇した唯一の生存者エレン・リプリー(シガニー・ウィーヴァー)の物語の続編にあたります。
リプリーは、前作から57年後に冷凍睡眠から目覚めます。そして、人類のコロニーとの連絡が途絶えた惑星LV-426へのミッションに参加する植民地海兵隊のチームに加わり、生き残った入植者を救出するため、恐ろしい異形生物に再び立ち向かうことになります。
『エイリアン2』は、激しいアクションとサスペンスだけでなく、シガニー・ウィーバーのアクション・ヒーローとしての成長が大きく評価されました。
第15回(1987)
受賞&ノミネート作品 |
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ロボコップ |
ヒドゥン |
インナースペース |
マスターズ/超空の覇者 |
プレデター |
バトルランナー |
第15回サターン賞最優秀SF映画賞は、ポール・バーホーベン監督のSFアクション映画『ロボコップ』(原題:RoboCop)でした。
舞台は、犯罪が多発するデトロイトのディストピアの未来。職務中に無残な怪我を負った献身的な警察官アレックス・マーフィー(演:ピーター・ウェラー)は、巨大企業オムニ・コンシューマー・プロダクツ(OCP)によってサイボーグ警察官に改造され、ロボコップとなって復活します。
『ロボコップ』は、企業の貪欲さと行き過ぎた暴力を風刺しており、人間性、正義というテーマを描いてカルト的な人気を博し大ヒットしました。
第16回(1988)
受賞&ノミネート作品 |
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エイリアン・ネイション |
ブロブ/宇宙からの不明物体 |
コクーン2 遥かなる地球 |
花嫁はエイリアン |
ショート・サーキット2/がんばれ!ジョニー5 |
ゼイリブ |
第16回サターン賞最優秀SF映画賞を受賞したのは、グレアム・ベイカー監督の『エイリアン・ネイション』(原題:Alien Nation)でした。
この映画は、ニューカマーと呼ばれる異星人が地球に不時着し、人類社会の一員となった未来を描いており、その後のテレビシリーズや他のメディアへの映画化にも影響を与えました。
人間の刑事マシュー・サイクス(ジェームズ・カーン)は、異星人のニューカマー刑事サム・フランシスコ(マンディ・パティンキン)とコンビを組み、人間とニューカマーの両方が関与する連続殺人事件を共に捜査します。
ニューカマーを移民や差別に関する現実世界の問題のメタファーとして描き、人種差別、偏見、社会的統合というテーマを描いている社会派SF映画として知られています。
第17回(1989/1990)
受賞&ノミネート作品 |
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トータル・リコール |
アビス |
バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2 |
バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3 |
ビルとテッドの大冒険 |
フラットライナーズ |
ミクロキッズ |
ロボコップ2 |
トレマーズ |
第17回サターン賞最優秀SF映画賞を受賞したのは、フィリップ・K・ディックが1966年に発表した小説『追憶売ります』を原作としたポール・バーホーベン監督の『トータル・リコール』(原題:Total Recall)でした。
映画の舞台は、火星に行くことに執着している建設作業員のダグラス・クエイド(アーノルド・シュワルツェネッガー)が、偽の記憶を移植することを専門とするレコール社を訪れますが、施術中にクエイドの隠された秘密諜報員としての過去の記憶がよみがえり、火星での反乱と強力な企業体をめぐる複雑な陰謀に巻き込まれていく様子を描いています。
火星の様子や異星人の人々のユニークな姿や、激しいアクション、政治的陰謀などを融合させ、大ヒットし、後にリメイク作(2012年「トータル・リコール」)も誕生しています。
火星の建物から放り出されたときの呼吸ができないあの演出は子どもの頃衝撃的でした!!!!
まとめ
いかがだったでしょうか?80年代を代表するSF映画の中でも、『プレデター』、『ターミネーター』、『バトルランナー』、『トータルリコール』と、アーノルド・シュワルツェネッガー主演の映画が目立ちました。さすがシュワちゃん。
当時は日本でもシュワちゃん人気はすさまじくて、やかんを両手に持ってグルングルン回すカップ焼きそばのCMとか管理人もよく覚えています(^^)/歳がばれますね。
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