「 ニンフォマニアック-Nymphomaniac-(2013)」の感想とレビュー:ヤリマン&メンヘラの独白を受け止めるのは童貞おじさん
私からしたら男は全て『男』なの
同監督の「ハウス・ジャック・ビルド」を鑑賞してヤバwwと思って、これ理解するには他の作品見ないと無理やwwと急遽レンタルにて鑑賞した本作。
ニンフォマニアックという言葉の意味は?
女性の異常な性欲亢進(こうしん)。異なる相手と頻繁に性行為を繰り返す。性的満足を得ることよりも、自己のアイデンティティーの確認などが目的と考えられている、とのこと。「色情症」のことらしく、本作もそのとおり、ジョーという女性が自身の奔放かつ病的な性生活を中心に人生遍歴を語るという物語になってます。
言葉の意味を踏まえて、この映画をわかりやすく一言でいうと、病的なヤリマンが童貞のおじさん相手に体験をつらつら語る物語。それを、おじさんは童貞なので釣りに例えて楽しむ、みたいな。
深いようで深くない、かんたんなようで複雑、見るひとを選ぶかもしれないけど、わたしは嫌いではないです…
ただしもう一度見ろと言われたらわざわざ見たくはない気かも…
主人公の女性ジョーは、多くの男性に抱かれてきた。そんなことばっかりしてきてしまった自分に嫌悪感を感じている反面、それが自分のアイデンティティにもなってるという拗らせガール。まあ平たく言えばメンヘラやんな。
一般的に自己肯定感がうまく育たなかった場合に性的に奔放になりがちな女性が多いのはよく言われてる。セックスは相手が自分だけを目の前で求めてくれて、それに応えることによって存在感を認められる即効性がある。若い女であれば、とくに何もなくても誰だって比較的安易にそれによって一時の充足感を手に入れられる。
そんなことしてもあんまり意味ないねんけど、その間だけは愛されてると思える、必要とされてると思える、自分がこの世に存在してもいいと思えるんかな。気持ちはわからなくないけどそれだけだと虚しいね。
映画っていいよね、どんな人生でも描き方で意味のあるそれなりのものに見せてくれるから。
ちなみにwikiによると、ラース・フォン・トリアーが監督・脚本を務めたこの作品は、2009年『アンチクライスト』、2011年『メランコリア』に続くトリアーの「鬱三部作」の最終作である、らしい。
ダンサーインザダーク、ハウス…も通して100%精神的ダメージくらえそう、らしい。これはなかなか見るにはメンタルを鍛える必要がありそうやー。
出演者は、かろうじてユマ・サーマンだけ知ってました。
「 ニンフォマニアック」の概要
凍えるような冬の夕暮れ、年配の独身男セリグマン(ステラン・スカルスガルド)は、裏通りで怪我を負って倒れている女性ジョー(シャルロット・ゲンズブール)を見つけた。彼は自分のアパートでジョーを介抱し、回復した彼女に尋ねた。「いったい何があったんだ?」するとジョーは自身の生い立ちについて赤裸々に語り始めた。 それは、幼い頃から“性”に強い関心を抱き、数えきれないほどのセックスを経験してきた女性の驚くべき数奇な物語だった…。
予告トレーラー
Infomation
原題:Nymphomaniac Vol.1
製作国:アメリカ
製作年:2013年
監督:ラース・フォン・トリアー
脚本:ラース・フォン・トリアー
Cast
- シャルロット・ゲンズブール
- ステラン・スカルスガルド
- シャイア・ラブーフ
- ウィレム・デフォー
- ユマ・サーマン
- ステイシー・マーティン
- クリスチャン・スレーター
- ジェイミー・ベル ほか
評価・レビュー
この作品についてレビューを残してくれるととっても嬉しいです( ˘ω˘ )
Vol.2と共に見て最後はつっこもう。深いようで深くない、かんたんなようで複雑、見るひとを選ぶかもしれないけど、わたしは嫌いじゃない、ただしもう一度見ろと言われたらわざわざ見たくはない気はするけど続編みてやっっと最後につっこめるw