過酷な環境下の人間心理をコミカルに描く『南極料理人』(2009)の感想とレビュー
おいしいごはん、できました
堺雅人という俳優の良さが本当によく出てる、彼ならではの役柄だと思った。どんな大変な状況下でも謎に癒やされる、謎に励まされる、あの絶妙な申し訳無さそうな笑顔がたまらんです。
原作は元海上保安官として南極地域観測隊に参加した経験のある西村淳さんのエッセイ。そのためストーリーはリアルかつ細部まで描かれているためコミカルな雰囲気が出やすいんだろうと思った。
映画内でも、堺雅人演じる主人公の名前は「西村淳」。急遽、(なかば強引に)第38次南極地域観測隊のメンバーとして南極大陸のドームふじ基地に派遣されることとなった西村。そこでともに越冬する隊員8名分の食事を用意する任務を仰せつかることに。
はじめは打ち解けずにいる隊員たちが、食事をともにするにつれ少しずつ仲良くなっていく、そんなつらつらと過ぎていく日々の何気ない面白さが続き、厳しい南極という極端に制限された世界での生活において、食事という時間のありがたみを感じる。
後半からは、長引く極度の生活環境におかれた人間の心理の変化を絶妙にコミカルに描き、南極での仕事の苛酷さを伝え、最後はほっこり、あたたかい。
キャストの人たちの演技がほんとに、見応えのある作品だと思いました(^^)ちなみに、タイトル通り美味しそうなご飯がいっぱい出てくる飯テロ映画なので空腹時のご鑑賞は避けたほうがいいかもしれませんw
「南極料理人」概要
元海上保安官・西村淳のエッセイが原作。南極観測隊員の料理人として派遣されることになった西村。非日常の環境で、学者、大学院生、医師などの個性的なメンバーが繰り広げるクスッと笑える日常を描くほのぼのコメディ。(出典:Filmarks)
予告トレーラー
Infomation
製作国:日本
製作年:2009年
監督:沖田修一
脚本:沖田修一
主題歌:「サラウンド」ユニコーン
Cast
- 堺雅人
- 生瀬勝久
- きたろう
- 高良健吾
- 豊原功補
- 西田尚美
- 古舘寛治 ほか
「南極料理人」に関するグッズ
評価・レビュー
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面白かった
つらつらと過ぎていく日々の何気ない面白さが続き、厳しい南極という極端に制限された世界での生活において、食事という時間のありがたみを感じる!