この映画に出逢えて本当に幸せ!「 バベットの晩餐会-BABETTE’S FEAST-(1987)」の感想とレビュー
天使もうっとりする料理
芸術的、官能的、そして神聖な情熱がひとつになった映画
デンマークの田舎町。
敬虔なプロテスタントである美しい姉妹と、村人たち。そこでは食べ物も暮らしもあまりに質素で、しかし人々は祈りをかすがいに慎ましく暮らしている。想い想われる淡い恋愛もありながら、誰かと一緒になることもなく月日は流れ、美しかった姉妹たちや村人たちも老いていった。
そこにやってくるのは、パリから逃亡してきた女性バベット。古い友人の頼みにより、年老いた姉妹は彼女を家に住まわせることにする。
淡々と真面目に仕事をこなすバベット。日々は何事もなく、変わらず質素に平穏に流れていく。
ある日、バベットがかつて購入していた宝くじが大当たりする。彼女はこの大金をどう使うのか…?
さて、ここまでがおおまかなあらすじ。
カレン・ブリクセンの同名小説を映画化しています。
謎の女性バベットは、実はかつてパリで最も有名な高級フレンチレストランの女性料理長だったのです。彼女にとって、料理をふるまうことは仕事ではなく“芸術”であり自己表現でもありました。
それまで淡々と静かに仕事をこなしていた彼女が、いざ本気モードで料理をふるまうシーンになると厨房での様子がほんとに生き生きとしてて、料理を通して自分を表現することの喜び、それ以上の魂のカタルシスすら思わせて、とてもかっこよくて感動した✨
一方、閉鎖的な文化の中に生きてきた田舎の村人たちにとって、食事中に話したり、食事を楽しむという行為は褒められるものではなく、控えることがよしとされてきた。けれど、バベットのふるまう料理のあまりの美味しさに、戸惑いながらも少しずつ綻んでいく村人たちの様子が微笑ましく、観てるこちらも幸せになれた♡
個人的には若き日の歌のレッスン中のパパンがおもしろすぎたけどww ノリノリのパパンに完全に引いてるフィリパwww 作品全体は静かでシリアスなのに、恋愛絡んでくると妙にコミカルになるw
それはまぁおいといて…
ほんとーーーーにめちゃくちゃ良き映画!(語彙力)
アカデミー賞も受賞してる伝説的名作映画らしいです。アカデミー国際長編映画賞(外国語映画賞)、英国アカデミー賞 非英語作品賞を受賞とのこと。ん〜納得!!
たまたま録画してふと観た映画だったけど、思わぬ素晴らしい作品との出会いに驚き、感動、これがあるからCS/BSの事前情報なしで録画して観るのやめられない♪
主演ステファーヌ・オードランとはどんな俳優?
ステファーヌ・オードランは、1932年フランス・ヴェルサイユ出身の女優さん。
1957年にデビューし、1968年の『女鹿』でベルリン国際映画祭・女優賞を受賞し、その後も英国アカデミー賞 主演女優賞など大活躍しました。2018年に85歳で逝去。
「 バベットの晩餐会」の概要
19世紀、デンマークの小さな漁村で慎ましく生きる老姉妹のもとにやってきた家政婦バベット。バベットが料理を振る舞う一夜の晩餐会の出来事を通じて、彼女と老姉妹の絆を描く。
予告トレーラー
Infomation
原題:BABETTE’S FEAST
製作国:デンマーク
製作年:1987年
監督:ガブリエル・アクセル
脚本:ガブリエル・アクセル
原作:イサク・ディーネセン
Cast
- ステファーヌ・オードラン
- ビアギッテ・フェダースピール
- ボディル・キュア
- ビビ・アンデショーン ほか
評価・レビュー
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美味しい料理が人の心を紡ぐ魔法になる!わたしの人生マイベストムービーです!