『秘密への招待状-After the Wedding』(2019)の感想とレビュー
運命を受け入れる二人の強く優しき女性の物語
私にとって、イザベラ役のミシェル・ウイリアムズは、グレイテストショーマンでパーナムの妻役を演じていたのが初見の女優さんで、今回が2作目。同じ母親という立場の役柄ではあるものの、前回と全く異なるタイプの女性に見事なり変わってて驚きと感嘆(^_^)/
インドで孤児院を経営し財政難に陥る女性イザベラと、ニューヨークでバリバリ大きなメディア会社を経営する女性テレサ。コントラストの違う2人が出会い、実はそこには隠された過去の関係があったわけやけど、不穏な雰囲気を匂わせたと思いきや、物語は意外な展開へ。
唐突なテレサの状況の露見、溌剌とした娘グレースの態度など、いくらでもスリラーにももっていける展開をあえてポジティブな展開にするオトナな選択が潔く気持ち良い映画だった。
この描き方って、監督は女性なのかなと思ったら男性だったのも個人的に意外だった。にゃんと、ジュリアン・ムーアのご主人なのですね。
テレサもイザベラも女性として非常に能動的、全く違う性質ながらどちらも経営者として大きな器があり、魅力的な人物だった。
イザベラは口数こそ少ないものの、表情から様々な感情を見せてくれたし、テレサは社交的な経営者やテキパキした母親としての姿と、隠された弱い素顔を持ってるのをジュリアン・ムーアが自然に演じてて共感がもてた。
夫役のビリー・クラダップは初見でしたが、元理想主義者の芸術家で現在は在宅でアートを制作しながら妻を支える男性をこれまた自然に演じてて、どの登場人物も魅力的だったなあ。
いい映画でした(^_^)/
「秘密への招待状」概要
インドで孤児たちの救援活動に人生を捧げるイザベルは、施設の維持費を集めるために日々駆け回っていた。そんな彼女のもとに、多額の寄付の話が舞い込む。ただし、メディア会社を経営する支援者のテレサにニューヨークまで会いに行くのが条件だ。話をまとめて一刻も早く孤児たちの元へ帰りたいイザベルを、娘の結婚式に強引に招待するテレサ。寄付金のために渋々出席したイザベルは、テレサの夫を見て驚愕する。それは21年前、イザベルが18歳の時にいさかいの果てに別れた恋人、オスカーだった。さらに、目の前の新婦グレイスが、オスカーとの間にできたイザベルの娘だと気づく。結婚式への招待状をきっかけに明かされる、家族の衝撃的な〈真実〉と、新たな〈秘密〉。この日を境に、彼女たちの人生は予想もしない未来へと転がっていく──。
予告トレーラー
Infomation
原題:After the Wedding
製作国:アメリカ
製作年:2019年
監督:バート・フレインドリッチ
脚本:バート・フレインドリッチ、スサンネ・ビア、アナス・トマス・イェンセン
Cast
- ジュリアン・ムーア
- ミシェル・ウィリアムズ
- ビリー・クラダップ
- ウィル・チェイス
- ドリス・マッカーシー
- アビー・クイン
- アジー・ロバートソン
- アレックス・クランマー
- エイサ・デイヴィス
- スーザン・ブラックウェル ほか
評価・レビュー
この作品についてレビューを残してくれるととっても嬉しいです( ˘ω˘ )
タイプの違う女性2人の生きざまがかっこいい!