セリーヌ・ディオンの半生を描いた『ヴォイス・オブ・ラブ-Aline/Aline the VOICE of love』(2020)の感想とレビュー
その歌声は、世界を幸せにする
世界的歌姫を支えた夫の存在
BSでやってたのでたまたま鑑賞。
世界的歌姫であるセリーヌ・ディオンのデビュー前からこれまでの半生を描いた映画。主演を務めたバレリー・ルメルシエ自身が監督・脚本を手掛けています。
アーティスト伝記のいいところは、本人のバックグラウンドを知ることでより理解を深めて作品を聴くことができるところでしょうか。
セリーヌディオンの楽曲はもちろん何曲も知ってますが、彼女があんなに大家族で育ったことも、ご主人のことも私は全く知りませんでした。
セリーヌ・ディオンは、14人兄弟の末っ子として誕生。そして家族は親戚あわせると50人以上にもなり、週末はその多くが集まってみんなで音楽を奏でるという素敵な環境で育った模様。
お兄さんがセリーヌの歌をカセットで送って連絡を待つシーンなんか最高に笑った。ヴァチカンのくだりも、どんだけ引っ張るねん笑
まあ、そんな賑やかな家族の愛の中でのびのびと育った人なんだと分かる。
そして、彼女の歌声ははじめからスターのそれであり、すぐにカナダの歌姫となって1990年代に世界的な歌姫となる。
田舎で素朴に育ったセリーヌが歌姫になるという壮大な夢を叶え、富と名声を得たあとも、華やかな世界で生きながらその本質は変わらず、歌うことと家族と過ごすことを人生の基軸として生きてきた。その最も重要な存在であったのが、彼女を12歳で見出してずっとマネージャーとして寄り添ってきた夫ルネ。26歳という年の差がありながら、セリーヌは自分をずっと見守ってくれる彼に強烈に恋をし、彼もまた自分が育てたプリンセスの思いを受け止めた形。
映画は、アイスクリームに婚約指輪が入っていたり、オーディションの時にスケートシューズを履いていて母のブカブカの靴を借りたくだりなどはフィクションだそうで、全てが現実に忠実というわけではないらしい。
制作のきっかけは、バレリー・ルメルシエがセリーヌの人生に大きく感銘を受けてとのことで、とくにセリーヌ・ディオン本人が関わっているわけではないらしい。
他の方も言及してるけど突っ込まずにいられないのはやっぱり12歳のアリーヌを演じるのに50代のバレリー・ルメルシエはさすがにキツイだろうということ。違和感ありまくりでホラーじみてたレベル。誰か止める人は居なかったんだろうか…
あとは数々の名曲がありながら”魅せる”シーンがとくになかったのはもったいない。演出次第でもっといい見せ場を設けられたのでは、と思ってしまうけどこればかりは作り手の狙いがそこではなかっただけなのだろうと思う。
どこまでがセリーヌディオンの人生に忠実なのか明白じゃないけど、少なくとも彼女が愛されるべき存在で素晴らしいスターであることは間違いないのだと改めて思いました(^^)/
「ヴォイス・オブ・ラブ」概要
カナダの小さな田舎町に暮らす音楽好きの一家に、14 人兄弟の末っ子として生まれたアリーヌ。彼女の特別な歌の才能に気づいた地元の名プロデューサー、ギィ=クロードは奇跡の原石を大切に育て、12 歳でデビューして以降、アリーヌは世界的歌姫へと成長していく。それは、自分を見いだしてくれたギィ=クロードとの真実の愛と出会う旅でもあったー。スターダムを駆け上がる中での不安や孤独 、愛する家族との別れ、才能を見出してくれたプロデューサーとの 26 歳差の大恋愛など、数々の困難を乗り越えて世界へ羽ばたいた世紀の歌姫の波乱の人生がいま、明かされる!(出典:Filmarks)
予告トレーラー
Infomation
原題:Aline/Aline the VOICE of love
製作国:フランス、カナダ
製作年:2020年
監督:ヴァレリー・ルメルシエ
脚本:ヴァレリー・ルメルシエ
Cast
- ヴァレリー・ルメルシエ
- シルヴァン・マルセル
- ダニエル・フィショウ
- ロック・ラフォーチュン
- アントワーヌ・ヴェジナ ほか
「ヴォイス・オブ・ラブ」に関するグッズ
評価・レビュー
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セリーヌの家族が最高に素敵!